2017年12月11日月曜日

哲学博士 イェッセ・ミュルダー 初来日講演会


新進気鋭のオランダの哲学者イェッセ・ミュルダー博士が、難しい哲学を分かり易く解説してくれます。

哲学とは「考えることについて考える学問」だと言えます。そして考えることは誰にでも出来る訳ですから、そういった意味では人間は誰しもが既に哲学者だと言うことが出来るのです。そして更に言うならば、そういうことについて考え始めた時点で既に、私たちは哲学の只中に立っているとも言えるのです。

しかし「考える」ということは、個人的な行為ではないでしょうか。詰まり自分には自分の「考え」があり、他の人はその人なりの「考え」があるということです。そういった意味で思考というのは単に「個人の所有物」だと言えるでしょう。しかし、これが考えるということの全てではありません。何故なら私は「誰かが考えたこと」について考えることも出来るからです。そしてひょっとしたら、その人も「私の考え」について考えてくれるかも知れません。

これは私たちが日常的に「努力していること」でもあります。詰まり私たちは毎日「他者の考えを理解する」ということに苦労しているということです。そして、そのようなことが可能なのは、原則的には全ての思考は誰にでも理解できるからなのです。そういった意味で「思考とは普遍的なものだ」と言うことも出来るでしょう。

ですから私たちは先ず「思考には二面性が有る」ということを理解して、そして更に、その両方を結びつけようとしなければならないのです。それは私たち自身を「思考する存在」として把握するということであり、それは同時に真理を把握する状態にあるということなのです。

そして私たちは「思考する存在」として、この世に生きています。しかし思考力というのは、この世に存在する数多くの能力のひとつに過ぎないように思えます。詰まり石が地面に落ちて、バラが咲いて、そして鳥が空を飛ぶように「人間は思考する」ということです。しかし思考力というのは、実に奇妙な特性を持っています。それは思考だけが自分自身を対象にできるというものです。詰まり「思考について思考する」ということが可能なのです。そういった意味で思考というのは「何かが出来る」という個別の能力なのではなく、人間が持っている普遍的な能力だとすら言えるのです。そして、こういった考えが自己認識と、世界理解においてどういった意味があるのかということを、皆さまと一緒に見ていきたいと思います。


大阪タイトル:誰もが哲学者
日時:2018年1月20日 (土) 13:00~17:30(75分×3コマ適宜休憩)
会場:〒567-0888 大阪府茨木市駅前1丁目8−28
072-621-6953 GLAN FABRIQUE cafe百花moka
申し込み・お問い合わせ:林明子 falfara.tonda115@ezweb.ne.jp

東京タイトル:ルドルフ・シュタイナーの『自由の哲学』を読む
日時:2018年1月21日 (日) 13:00~17:30(75分×3コマ適宜休憩)
会場:青山学院大学 青山キャンパス
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25 総研ビル9階 第16会議室 (正門に入ってすぐ右にある背の高い茶色の建物)
申し込み・お問い合わせ:田谷美代子 hakobunedo.m@gmail.com

講師プロフィール

イェッセ・ミュルダー 哲学博士
1982年にオランダに生まれ、2004年から2010年までユトレヒト大学にて哲学を専攻して博士号を取得。博士論文のテーマは:「現実と概念:形而上的思考の構造について」。研究員・講師として同大学に勤務し、現在の研究テーマは:「学問的思考に於ける多元論と統一性」。既婚で娘が二人、ユトレヒト近郊ビルドホーフェン在住。


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