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Goetheanum 《赤色のガラス窓》Foto: Yuta Takahashi |

『これからのアントロポゾフィー』自分はアントロポゾフィーから何を得たか? そこから自分は何をしてゆくのか?
2007年8月5日に四国アントロポゾフィー・クライスが宇多津で産声を上げて10年が経過します。これ まで会員を始め支援して下さっている方々、 はるばるヨーロッパから四国を訪ねて下さった数多くのゲストに支えられ、この節目を迎えることとなりました。クライスではこれを記念した集会を企画し、参加される皆様方と共に、過去の歩みを振り返るばかりではなく、それにも増して今後のクライスの活動はどうあるべきなのか、日本におけるアントロポゾフィー発展の為に私たちはどのように考え何をして ゆくべきなのか、 そうした現実的な未来に焦点を当てながら、これまでの経験を通じて生まれた認識や意見の生き生きとした交換の場を持ち、それを今後10年の新たな起点にしたいというのが、この記念集会の目的です。
ルドルフ・シュタイナーの箴言の中には、 実践の大切さを提唱したものがあります。「本当に実用的かつ物質的な生活を求めなさい。但し、そこに作用している精神を見失わない様に……。そして精神を求めなさい。但し、超感覚的という名の快楽やエゴイズムに溺れることなく、利己心を持たずに、日常生活や物質的な世界の中で、その精神を応用することを心がけなさい」。
こうしてルドルフ・ シュタイナーは日常的な行動の中で精神の光を見出すことを語りましたが、この言葉から更に遡ること1100年、空海は最澄に送った手紙の中で次のように書き記しています。「妙薬箱にみてども、嘗(な)めずして益(えき)なし、珍衣(ちんね)櫃(ひつ)に満(み)つれども、著 (き)ざればすなわち寒し」(特効薬が箱の中にあっても、それを服用しなければ効果はない。又、素晴らしい衣服が衣装箱に満ちるほどあっても、それを着なければ寒いままである)。
どんなに優れた精神的な教えを理解したところで、 それが実践されなければ意味はないと、空海は既に9世紀に戒めているのです。
アントロポゾフィーにしても密教にしても、今日、 インターネットの普及で様々な教えや情報が世の中に溢れ帰り、賢者の言葉も簡単に目にすることが出来ます。そうした言葉に多くの人が感動したところ で、その感動を他者と分かち合い、また正しく理解することを通して実践へと移行してゆかなければ、アントロポゾフィーの発展はありません。
これまでの10年間、四国アントロポゾフィー・クライスが行ってきた様々な活動(各種勉強会及び講座、出版部創設、自由大学開設など)によって、会員はもとより、それらに関わってきた人々は、アントロポゾフィーを助けとして認識を得ることが出来、 それらを自身の心や生活の糧として役立てることが可能でした。
今後10年間の課題は、ひとりひとりの心の中に芽生えたその認識の萌芽を、クライスの中でどのように共に成長させ、アントロポゾフィーの為に還してゆくことが出来るのかということです。例え小さな行 いでも構わないので、アントロポゾフィーを日常生活の中で如何に応用したり実践してゆ くべきなのか? 四国アントロポゾフィー・クライスが講座企画や書籍出版という表向きな活動に留まらずに、本 当にやる気のある者同士が集まってルドルフ・ シュタイナーの教えを深め共有する為の場を提供してゆくには、どのような形をとるべきなのか? 創立10周年記念集会に於いてはそうした様々な問いに焦点を当て噛み砕いてまいります。初めての方でも関心をお持ちの方はどうぞお気軽に御参加下さい。




15:00 テーマを考慮に入れた自己紹介
15:45 クライス10年の歩みと今後の課題 1
8/27 sun.

16:45 オイリュトミー

17:15 「私とアントロポゾフィー」1
18:30 「私とアントロポゾフィー」2


19:15 音楽とオイリュトミー

20:00 眠る前にひとこと
20:30 10周年記念祝賀会




09:15 モルゲン・クライス

09:25 「私とアントロポゾフィー」3

11:00 音楽とオイリュトミー


12:15 まとめ・感想

12:30 世界平和のためのオイリュトミー

12:45 記念集会終了


会場:香川・ユープラザ宇多津(JR 宇多津駅より徒歩 5 分・坂出 I C より車で約 15 分)


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