2017年1月8日日曜日

第三部:機械化されてゆく現代とコミュニケーションの問題

Pont du Gard




先日SAKS-BOOKSから発売された『アントロポゾフィー協会と精神科学自由大学』ヨハネス・キュール, ヨハネス・グライナー(共著)竹下哲生(編訳)。その中で、個と社会との関係性(対立)を論じるために、デザインとアートの関係性(対立)についても触れられた。本対談では、前掲書の編訳を行ったShikoku Anthroposophie-Kreis代表の竹下哲生と、ブックデザインの担当をしたArt Director / Designerの髙橋祐太が、主に西洋芸術史を基にデザインとアートという対立について考え、それを軸に現代日本の社会問題についても考えていく。


竹下:そもそもデザイナーという職業は、誰もが「自然に」デザイン出来ているうちは全く必要ありません。それは丁度、病気に罹る人が居なければ、医師は必要とされないことと同じです。例えば紀元前の建造物であるポン・デュ・ガールを見ても、それが「デザインされている」ということは間違いありません。しかし手作りの鍬の柄が丸いことが当然である様に、人の手で作った建造物がデザインされていることは、いわば当然のことなのです。