2016年5月21日土曜日

日常生活に密着したドイツ・アントロポソフィーの現状報告|国際シンポジウム 2016 in 四国





四国アントロポゾフィークライスは、2016年8月27日〜28日にわたって『日常生活に密着したドイツ・アントロポソフィーの現状報告|国際シンポジウム 2016 in 四国』を開催します。この集中講座は今までにも増して興味深くバラエティーに富んだ催し物となる筈です。と申しますのもドイツ・アントロポゾフィーの様々な分野で活動をしておられる数名の方々が吉田和彦&恵美夫妻の引率に因って日本旅行をする際に四国に立ち寄って下さり、ドイツではすっかり日常生活に浸透しているアントロポゾフィーの現状についてそれぞれの立場から語り、四国ないしは日本のアントロポゾフィー活動に勢いを与えて下さるからです。

吉田和彦氏は「アントロポゾフィーが100年実践されてきたという事実が、意識的にせよ無意識にせよ今のドイツの土壌を成している」と語ります。ドイツのヴァルドルフ幼稚園や3年後に創立100周年を迎えるシュタイナー学校の増加傾向は衰えず2015年5月の時点で556幼稚園と232校に及んでいます。街の至る所には無農薬や有機製法の食料品店やドラッグストアーが立ち、こちらも新しい店舗がどんどん増えているそうですが、そればかりかデメターやヴェレダの製品は普通のスーパーでも手に入るとのことです。そして駅の電光広告版ではヴェレダの製品が大々的に宣伝されています。普通医学やホメオパシーに並んでアントロポゾフィー医学にも保険が適応されます。またアントロポゾフィーの銀行は数年前の金融危機の時にも「ここだけは潰れない!」と太鼓判を押されました。

吉田氏は更に「アントロポゾフィーとは直接関係なくてもドイツ全体の思考の中にはアントロポゾフィーの影響が及んでいる」と語ります。福島の事故でドイツが原子力発電からの完全撤退を決定したしたことはまだ記憶に新しいのですが、昨夏のクライスでの集中講座『死の誕生・生の誕生』でヨハネス・グライナー氏が語ったように、そこにはドイツ人の意識の中に『悪』についての認識が潜み、その悪は第二次大戦中にナチスを動かさせた悪が変容したものであるという予感が無意識の中に存在するがゆえに、ドイツ人は原子力に対して敏感なのです。ドイツ人はまた現実をしっかりと見つめています。ミュンヘンでの住民投票で冬季オリンピックの誘致が否決され、つい先日にはハンブルクの住民投票で夏季オリンピックの誘致も否決されました。様々な問題が山積みなのにオリンピックに金をかけている場合ではない……というのがドイツ人の考え方です。一方日本では大震災に因る被害や福島の問題も解決していないのに東京オリンピック開催にうつつを抜かしています。この違いはどこから来るのでしょうか? アンゲラ・メルケル首相の今年の新年に向けての演説はその殆どが難民問題についてでしたが「私たちは過去から学ばなければならない」として、人間を差別したり選別するのは間違いで、死に直面してドイツに救いを求めて逃れてくる人を全て受け入れることは当然のことである……という姿勢を貫き、その為に時間や労力やお金がかかるのは当たり前だと語りました。

こうした僅かな例を見ただけでも、ドイツ全体の意識は他のヨーロッパ諸国に比べて一歩先を行っていると言えるのではないでしょうか? そしてそれがアントロポゾフィーと無関係であると言い切れる人はいないと思います。そんなドイツの中でアントロポゾフィーを基盤として働いている方々がクライスの夏の集中講座『日常生活に密着したドイツ・アントロポソフィーの現状報告|国際シンポジウム 2016 in 四国』に於いて様々なエピソードを語り又参加者の質問にも答えて下さいます。

集中講座の最後にはパネル・ディスカッションという形で、それぞれの職業分野を結びつける精神的な糧としてのアントロポゾフィーに焦点を当て、100年の経験を活かすドイツから日本のアントロポゾフィーは何を学ぶことが出来るのかを参加者の皆さんと共に考えてみたいと思います。

8/27 sat.
15:00 -       スタート
15:10 - 15:50  インパルス・レポート1|幼児教育|カタリーナ・クラウディア・クル(幼児教育及び治癒教育者)
16:00 - 16:40  インパルス・レポート2|治癒教育|ラルフ・アウテンリート(治癒教育者)
16:50 - 17:20  オイリュトミー|吉田恵美(オイリュトミー療法修士)
17:30 - 18:10  インパルス・レポート 3|シュタイナー学校の外国語教育|ルート・ローデンアッカ―(教師)
18:20 - 19:00  インパルス・レポート4|アントロポゾフィーにおける建物管理と美化について|トーマス・マール
19:30 - 20:30  公開講演|お金とは何か?|ガブリエル・アウアーバッハ(税理士・アントロポゾフィー協会会計)

8/28 sun.
09:10 - 09:30  モルゲン・クライスとオイリュトミー|吉田恵美(オイリュトミー療法修士) 吉田和彦(音楽家)
09:30 - 10:30  アントロ医学についての質疑応答|クリストフ・ブッシュマン(アントロポゾフィー医学博士)
10:40 - 11:40  ワークショップ フォルメン線描|ロージー・ルイジンガー(芸術療法士)
11:50 - 12:50  パネル・ディスカッション|アントロポゾフィー100 年の経験を生かすドイツから日本は何を学ぶことができるのか

会場:香川・ユープラザ宇多津(JR 宇多津駅より徒歩 5 分・坂出 I C より車で約 15 分)
料金:前売り8,000円(公開講演含む)8/17迄にお振込み
料金:当日10,000円(公開講演含む)
料金:公開講演のみ2,000円
学生半額
お振込は:

ゆうちょ銀行
口座名称 四国アントロポゾフィークライス
番号 01610-2-140046
他金融機関からの振込用口座番号は:
169 店 当座 0140046
定員:45名

お申込み・お問い合わせ:こちら
お電話: 088-843-2814(林迄)


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