
その25年後に『霊学の観点からの子どもの教育』(R. シュタイナー)を紐解いたのは、現代日本の学校教育の根本を見直す必要性を、教員経験から痛感したからだ。10冊近く真剣に読んできたが、霊学(精神科学)、エーテル体(生命体)、アストラル体(感情体)、気質、という視点に馴染めない。傍線を引き、表にまとめてもやっぱり没頭できない。
子どもの発達のメカニズムが具体的に分かる
ところが、この小冊子はちょっと違った。子どもの発達への理解が自然と進んだ。いや、理解の仕方にいいヒントをもらったというべきかも知れない。