
午前:ロゴスとソフィア
有名な西洋絵画の多くが黄金比をその「構造」として持ち乍らも、そのことに気付く為には対象を注意深く観察しなければならない様に、アントロポゾフィーの背景には男性原理と女性原理が全体を秩序付ける「背景」として存在しているという事実は、殆ど意識に昇ることは有りません。 また別の観点から見るならば、男性と女性というテーマは最も身近で日常的なものです。しかし、だからこそ誰もが「自分なりの見解」を持っていて、客観的に考えたり議論したりすることが難しい分野だと言うことも出来るでしょう。 そこで出発点を神話的なイメージの世界に置き、社会生活の問題へと発展させていく中で、この問題を取り扱い乍ら、最終的にはアントロポゾフィー協会と精神科学自由大学との関係性についても論じてみたいと思います。 竹下