
オイリュトミーぬりえ1/母音と子音|Eurythmiemalbuch I/Vokale, Konsonannten
オイリュトミー公演で障碍者施設や老人ホームを訪れた際、昼休みや余暇にぬりえを楽しんでいる人をよく見かけました。ほとんどの人が曼荼羅を塗っていました。何かアンロポゾフィーに関するモチーフはないものか、と考えたときオイリュトミーを学んでいた時にシュタイナーのスケッチを写し、色づけをしたのを思い出しました。
ミュンヘンでの大人や障碍児のオイリュトミークラスで、色の導入の後に塗り絵を行なっています。2色のダイナミックな動きから、3色目が加わってバランスがとれ新しいものが生まれる過程は、多くの参加者にとっていつも新たな喜びです。
色の動きを通してオイリュトミーを深めていくと、個人的、プライベートな動きが次第に削除されてきます。子音と母音の繋がりで言葉は成り立っていますが、その言葉の本質は子音と母音の間の動きの中にイマジネーションとして現れてきます。オイリュトミーのパイオニア、エレナ・ツッコリーさんは80歳を過ぎてドルナッハの丘を登っていた時に、「Aの本質がやっと少しわかった」と語ったそうです。
長年、オイリュトミーの塗り絵があったらもっと手軽にオイリュトミーフィギアを自分の色体験を通して深められるのに……と思っていました。
シュタイナー学校の生徒がオイリュトミーの時間に、オイリュトミストや愛好家の方が研究のために、老人ホームで脳の若返りのために塗り絵を行ったら、いつか出会うであろう言葉の本質の心の準備になるのでは、という願いをこめて、デザイナーの高橋さんの助けを借りて「オイリュトミーぬりえ」を製作中です。
日本語とドイツ語の2カ国語に対応し、12月〜1月中の発売を予定しています。
2013.11.25
Emi Yoshida


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