ご案内

シュタイナーは大学で射影幾何に出会うことによって救われたそうです。それは「無限」という概念に関わっています。実際、普通の幾何で登場する直線や平面はいずれも無限に広がっています。しかし、この「無限」が空間を抽象的で無機的なものにしています。射影幾何の空間は有限で有機的に織りなされています。点や直線の間の関係性を徹底的に尊重することにより、物質の容器としての空間であることを超えてゆき、生命的なもの、エーテル的なものを内包しうる空間が生まれます。それが射影空間なのです。
その新しい空間は明晰な思考を通してのみ捉えることができます。そして「無限」を媒介にして、生命的な射影空間の中に再び「測定」が、そしてそれを通してユークリッド空間が登場します。それは明晰さを通しての、地上的なものとの新しい出会いをもたらしてくれます。


著書『数学は世界を解明できるか』(中公新書)『沈黙のコスモロジー』(遊星社)『射影幾何学入門―生命の形態と数学-』(実教出版)他 訳書『植物への新しいまなざし』(涼風書林)『シュタイナー学校の数学読本』(三省堂、共訳)他
Tweet


2013年7月28日(日)13:00 - 17:00

香川県教育会館ミューズホール 3F 第3会議室 香川県高松市西宝町2丁目6番40号 ☎ 087-833-0013
Price 4,000 yen




お電話でのお問い合わせ ☎ 080-1428-8838 小畑奈穂子 迄




0 件のコメント :
コメントを投稿