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小林直生氏の本に「正しいことではなく、良いことを」というモットーが出て来ます。例えば子どもにテレビを見せることは「間違ったこと」ではありますが、逆に闇雲にテレビを避けることだけを考えていると、それは「悪いこと」に繋がります。それと同じように、どれだけシュタイナー教育の「正しいこと」を知っても、「良いこと」にはならない。もっとザックリ言うと「余り神経質になるな」ということ。この講演は、「既に(シュタイナー教育の)入門書は読んでいるけれども、入門書に書かれている内容と、どのような内的な関係性を築いて良いのか分からない人の為の入門講演」になればと思っています。

私たちの社会はますます生きにくい場所になりつつあるようです。今、生活の不安を抱えずに生きている人なんて、どれだけいるでしょうか? こういう時代に私たちに何ができるのだろうかと考えるとき、ぼくは第一次世界大戦後のシュタイナーの社会活動を思い出します。国が崩壊し、不安と失望と怒りが社会を満たしていたとき、シュタイナーは地道に、そして精力的に「生きた社会」のあり方を問いかけ、そこから新しい学校が生まれました。現在、昏迷をきわめているように見える日本で、ほぼ100年近く前のシュタイナーの考えはどれほど通用するのでしょうか? 私たち大人は、個人として、親として、あるいは教育/保育に携わるものとして、シュタイナーが提案した「アントロポゾフィー」(人智学)という思想のなかに、どのような可能性を見いだし、それをどのように具体的な「仕事」につなげていくことができるのでしょうか? 今回、四国で初めて出会う方々とともに、このような問いをめぐって、今、ぼくが考えていることをお伝えし、共に何かを探り当てることができるような時間が持てたら、と願っています。
――――入間カイ

講師 入間カイ



2013年5月26日(日)15:00 - 16:30 90分

高知市文化プラザ かるぽーと 中央公民館9階 第1学習室 高知市九反田2-1 ☎ 080-6384-3369 林明子 迄
Price 1,500 yen

定員 36名




お電話でのお問い合わせ ☎ 080-6384-3369 林明子 迄


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