『日本の民族運命と今後の課題』東日本大震災1周年追悼式典に於ける
ミヒャエル・デーブス 講演録
ミヒャエル・デーブス 著(講演者) 吉田和彦 訳
ブック:800円 + 税 電子版:400円
内容

式典はヨーロッパ時間の朝8 時、1 年前のちょうどその頃東日本沿岸各地が津波に飲まれていた時間から始まり、午前の追悼式では黙祷を捧げた後に、オイリュトミー(ゲーテアヌム・ビューネ)、小講演(ミヒャエラ・グレックラー)、朗誦(ミリアム・へーゲ)などが催され、最後にはゲーテアヌム主任園芸師ベンノ・オッター氏の立会いの下、参列者による桜の祈念植樹がゲーテアヌム南の丘で行われ、惑星音階に調律されたグロッケンシュピールの音が響き渡る中、厳かに式は終わった。
その午後に、ここに収められたミヒャエル・デーブス氏による講演が行われ、そこでは3 部から成るこの講演の始めと終わり、そして各部の間に挟む形で、武満徹の4 つのピアノ曲がミュンヘン・アレフ・アンサンブルのオイリュトミーによって公演され、講演と芸術の融合が参加者に深い感銘を与え、その想いが日本へ届くことを祈ったという。...(※ 本書「まえがき」から抜粋)

目次

I 突然の大災害
II 民族の運命と個人の運命
III 時代の運命
原注
あとがき

著者・訳者

1943 年シュトゥットゥガルト生まれ。数学・物理・哲学を専攻した後、キリス ト者共同体司祭養成ゼミナールで神学を学ぶ。1969 年司祭に就任。1978 年から 2007 年迄同ゼミナール指導責任者を務める。ヨーロッパはもとより海外でも多 くの講演活動を行い、神学、アントロポゾフィー、現代史をテーマとした著作 や記事の執筆を多数手掛ける。シュトゥットゥガルト・アントロポゾフィー協 会の中心メンバーの一人であり、2009 年来日の折には四国でも講演を行った。 2013 年に再度来日。
吉田 和彦 (よしだかずひこ)
1960 年東京・中野生まれ。国立音楽大学ピアノ科卒業後、ミュンヘン・オイリュ トミー協会の招聘により 1984 年渡独。以後ドイツはもとよりヨーロッパ各地に おいて演奏のみならず作曲・教育・講演等の分野で活動。仕事の傍ら 6 年間に 渡りクラウス・シルデ教授に師事。2006 年ドイツ国籍取得。現在ゲーテアヌム 朗誦・音楽部門やキリスト者共同体・儀式音楽委員会などの中心メンバーとし て活躍。四国アントロポゾフィー・クライスでは創立前より助言者として協力 している。


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