2012年10月9日火曜日

10.12 R.Steiner 著『神秘学概論』を読む(月一回)



四年ほど前からルドルフ・シュタイナーの著作『神秘学概論』を読んでいますが、未だ10ページほどしか読み進んでいません。しかし、その間に自然と芸術の関係、服装、四つのエレメント、社会問題、仏教、九つのヒエラルキー、射影幾何学、植物の構造、ルネサンス芸術、教育、哲学などの様々なテーマについてアントロポゾフィーの観点から取り組んできました。

今後も書物を「読み進める」ことではなく、身近な疑問を本質的な問い掛けへと変容させてゆくことで、現代を生きる人間の精神的な糧を得ることが出来ればと考えています。



ー前回の振り返りー

アントロポゾフィーは世界を包括的に考察する。その発端となる問いは常に身近で日常的周辺から見出される。例えば人間の『食べる』という行為から、どのように外界の物質と関わっているのか、が見えてくる。食べることの目的が健康ならば、体に良いものを追求する利己主義といえるが、では食べることで愛を見出そうと考えるなら、それはもう社会論に移行している。

さて、人間が社会で他者と共に働くときに、愛とエゴイズムという2種類の衝動を観ることができる。愛とエゴイズムはとても近いもので、母親が子供に抱く感情は愛情であるはずだが、シュタイナーは高貴なエゴと言った。子供を愛する気持ちは家族愛に拡大し、地域への愛、民族への愛と広がり、それは国粋主義、ナショナリズムといえる。この意識は1879年以前ガブリエルの時代に獲得されなければならないものだったが、ミカエルの時代である現在は、国際主義、人類愛に向かっている。この2つの意識はS極とN極のように対極するものだ。

ところで、俗に母なる『大地』といわれるが、母:motherはラテン語のmaterで、ラテン語materia物質は、母:materに由来する。一方祖国という言葉には父なる土地、精神的なものと繋がるイメージがある。

民族愛は、現代では、より細分化がすすむ傾向を見つけることができる。マイクロナショナリズムと呼ばれるもので、スペインのカタルーニャ地方は、元々言語も固有のものを持っており、地域の安定も実現し、大国である必要も無くなった現代故のものであろう。アイルランドもイギリスからの独立を望んでいる。

愛とエゴイズムに話を戻すと、農業講座(イザラ書房)より、植物は植物自身を保持するという一方で、植物自身以外の食べ物として存在しているという2つの特徴を見出すことができる。ここにもエゴイズムと愛が存在しており、そして石灰のエゴイズムと石英の純粋さを観ることもできる。種を保持することがエゴイズムであるならば、それは克服されるべきもの、とは簡単に決められるものではない。

最後に『食べる』ことの生理学的問題に返る。CMで「コラーゲンをとってお肌プルプル」と言われているが、腸でアミノ酸に分解されているのだから、コラーゲンを食べたからといってそのままコラーゲンになるとは決まっていない。消化吸収は『悪』、人間の内面生活と関係している、等。参加者の問も随時取り上げられ、本題の方は行きつ戻りつ、ゆっくりとしたペースで読み進めています。

紹介:『千年紀末の神秘学』 高橋 巌 1994/10  二 悪の働き


講師 竹下哲生
1981年香川県生まれ 2000年渡独 2002年キリスト者共同体神学校入学 2004年体調不良により学業を中断し帰国 現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加


2012年10月12日(金)10:00 - 12:00

太田南公民館 〒761-8074 香川県高松市太田上町1045-2 ☎ 087-865-9947Price 1,000 yen


お申し込み ≫

お電話でのお問い合わせ  ☎ 080-1428-8838 小畑奈穂子 迄

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