2012年1月24日火曜日

Rudolf Steiner 著『神秘学概論』を読む(月一回)






シュタイナーの四大著書の一つである『神秘学概論』を読みすすめています。

前回、1月13日の振り返り『人間の感覚と服装について』
しゃけの切り身を丸い皿に盛り付けると、似合わない、と感じる。長方形の皿に盛ると、よし、と感じ、問題は解決したと感じる。音楽についても、不協和音を長く聞いた後は調和のとれた和音を聞きたくなる感覚があって、それが満たされると、解決した、と感じる。例えばショパンの英雄ポロネーズは、不安定な気分の旋律が続いて、やっと心地よい旋律が流れるときにもその感覚は体験できる、等。参加者の問も随時取り上げられ、本題の方は行きつ戻りつ、ゆっくりとしたペースで読み進めています。

講師  竹下哲生
1981年香川県生まれ 2000年渡独 2002年キリスト者共同体神学校入学 2004年体調不良により学業を中断し帰国 現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加

日時  2012年2月3日(金) 10:00〜12:00
場所  太田南コミュニテイーセンター 2Fホール 高松市太田上町1045-2
料金  1,000円
申込  obata@anthro-4.jp 080-1428-8838 小畑迄(要申込)


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2012年1月20日金曜日

ミュンヘンより新年明けての御挨拶






2011年9月キプロス島にて. photo by Kazuhiko Yoshida.



Shikoku Anthroposophie-Kreisの顧問役であり、ドイツ・ミュンヘン在住の吉田和彦氏・恵美夫妻から、年明けに新年明けての御挨文が届き、同封されていた非常に美しい写真と、心温まりながらも深く考えさせられる内容の文章を受け取った時、ぜひ広く皆様にもご紹介したいと思い、吉田氏に打診を行った所、潔く受け入れて下さったので同封されていた美しい写真と共にその文章を皆様にここでご紹介したいと思います。



ミュンヘンより新年明けての御挨拶

考えさせられる様々な出来事が起こった2011年でした。

東日本大震災に於いては、恵美の故郷・石巻が大きな被害を受けましたが、北上川沿いにある生まれ育った地域は、対岸の堤防が決壊した為に、かろうじて津波から免れました。が、孤立したその地域とは1週間も連絡が不通となり、両親や親戚、そして友人たちの安否を気遣う日々が続きました。こうした個人的事情も重なって、昨年の大震災は、遠いドイツにいながら、とても身近な出来事となりました。
それ以来ミュンヘンではチャリティーコンサートや書道の展覧会、そして8月に帰郷した恵美の報告会などを催し、その度に多くの義援金を集めましたが、そうした活動の中で忘れかけていた友人や新しい友人との輪が広がったことは、不幸から生まれた幸いとなりました。

震災直後、想像を絶する困窮の中にありながら、水や食糧の配給を受ける為に、何時間も秩序を乱さずに列を成す日本の人々の姿は世界中に感動を与えました。が、それとは対照的に、福島原発事故に於ける東京電力や日本政府のずさんな対応、そして信頼のおけない様々な報道に対して、欧米諸国は「先進国である筈の日本が何故?」と、理解に苦しんでいます。 例えば、福島周辺のみならず、東京地方までをも含めた放射能汚染状況については、日本で発行されている英字新聞『ジャパン・タイムズ』やドイツの新聞・メディアが報じる情報と、日本で報じられている情報の間にかなりの違いがあります。結局どの情報を信じてどう行動すれば良いのかは一人一人の判断に委ねられています。

福島原発事故の«お陰»で、ドイツ連邦議会は、2022年までに国内の原発をすべて停止し、自然エネルギーや天然ガスによる火力発電などで代替する法案をすぐに可決しました。しかしこの脱原子力の背景には、福島の事故だけではなく、これまでのドイツで何年もの間に行われてきた原発反対デモや署名運動に参加してきた一人一人の力が働いています。この一人一人が信念を持って耕してきた土壌無しでは、今回の法案は考えられないことでした。福島原発事故の直後も、ドイツの各都市で数万人規模の脱原発デモが行われ、参加者は『光の輪』と呼ばれる大きな円陣を組んで街を取り囲み、手にしたろうそくに明かりを灯し、日本の復興を願いながら、世界平和の為に祈りを捧げました。

そうした祈りにも拘わらず、その後7月にノルウェー/オスロ近郊のウトヤ島で悲惨な乱射殺人事件が起こり、69人もの若い命が散りました。しかし、その犠牲者追悼式に於いてノルウェー首相イエンス・ストルテンベルグは「今回起こったことは未だに我々を震撼させている。だが我々は自身の本質的価値を失ってはならない。今回の悲劇に対する我々の対応は、より多くの民主主義、寛容さ、そしてヒューマニズムであり、ただ悲嘆にくれることではない。」 と語り、悪や考え方の違いを単に報復によって罰するのではなく、全てに対して心を開いて理解していかなくてはならないことを主張し、多くの人々に感動を与えました。更に「たった一人の人間がこれだけの憎悪を表すことが出来るのだったら、私たち一人一人が共に力を合わせた時にどれだけの大きな愛をもってその憎悪に向かい合うことが可能だろうか!?と語った社会民主党青少年部に所属する少女の言葉を引用し、より深い感銘を与えました。

2012年も容易な年にはならないでしょう。そんな時、一人一人が目覚めた意識で状況を判断し、正しい方向へ進んでいく努力をすることが出来るようにとの願いを、私たちが今まで見た中で一番素晴らしかった日の出の写真に込め、新年の御挨拶として皆様にお送りさせて頂きます。

吉田 和彦 恵美





3.11 東日本大震災に捧げる『彫塑的に形成する追悼という感情』







私たちが生まれ、普段日常の生活を経験する上で、ほぼ一度も体験し得ないような大災害が2011年3月11日に東北地方を中心とした3.11東日本大震災という形で起こってしまいました。まず亡くなられた犠牲者の方々に深く哀悼の意を表すとともに、被災者の方々にお見舞いを申し上げます。

そのような尊い犠牲者を数多く出した東日本大震災を受け、Shikoku Anthroposophie-Kreisでは、2012年3月11日(日)に『追悼』をテーマとした、3.11東日本大震災に捧げる、彫塑的観点から見た追悼についての講座『彫塑的に形成する追悼という感情』を行いたいと思います。

私たちが普段抱く「祈り」という雰囲気や感情、それらの目に見えない無形のものに対して一度「ねんど」という手法を使い向かい合うことによって、「祈り」の雰囲気を形成出来るように試みてみたいと思います。初めはただ「捏ねる」事だけに満足を見いだす手も、2、3の実際的な造形を体験し、それらの違いを内的にゆっくりと感じ取る事によって、「造形と感情の神秘性」に徐々に気付きはじめ、最後は造形によってその場に形作られたものが、私たちの意識と通ずる事によって、その場に「祈り」の感情が起因されるように試みてみたいと思います。なお、その事によって造形と感情の親和性について、ーこの東日本大震災の『追悼』という祈りの感情と機会に今一歩深く立ち入りつつー内的洞察を広げる機会を持ってみたいと思います。


講師   高橋祐太
1984年生まれ 愛媛県出身 幼い頃からもの作りに対して強い関心を示す 20歳の頃、シュタイナーの著作と出会う シュタイナーの造形論、建築論に深い興味を抱き、また、シュタイナーの残した建築作品(ゲーテアヌム等)に内的な理解を得る それらの衝動に対して理解と見識を広げようとする傍ら、昨年春にはゲーテアヌムに訪れる Shikoku Anthroposophie-Kreis 理事でビジュアルデザイン担当

日時   2012年3月11日 9:00〜12:00
場所   ユープラザうたづ アトリエ2
〒769-0206 香川県綾歌郡宇多津町浜六番丁88  0877-49-8020
定員   12名
料金   3,000円
申込   tickets@shikokuanthroposophiekreis.com 080-1428-8838 小畑奈穂子迄(要申込)



【2/28日 重要な修正】

お申し込みメールアドレスが、3月よりフライヤーに記載されているものから変更になります。お申し込みの際にはお間違えの無いようお願いいたします。変更後のメールアドレスは、上記に記載されている「tickets〜」から始まるメールアドレスです。







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Goetheanum:『大津波の後に鳩がもたらすものは?』









ゲーテアヌムに於ける東日本大震災1周年追悼式典のお知らせ

ドイツ・ミュンヘン在住の音楽家であり、Shikoku Anthroposophie-Kreisの顧問役でもある吉田和彦氏から、2012年3月11日にスイス・ゲーテアヌムにて行われる東日本大震災1周年追悼式典に関する報告と案内が届いておりますのでお知らせいたします。
氏は、是非この情報を日本の皆様で共有して欲しい、と祈っており、またその事によって「日本に励ましの気持ちを送りたい」という考えを述べています。本追悼式典はミヒャエラ・グレックラー女史やミヒャエル・デーブス氏、神秘劇のルチファー役で名高いベテラン言語造形家、ミリアム・へーゲ女史と共にミュンヘン・アレフ・アンサンブル公演を交え、行われる予定です。


朗誦・音楽部門主催『大津波の後に鳩がもたらすものは?』東日本大震災及び原発事故1周年 追悼式典(チャリティー公演)

ちょうど1年前の今日、2011年3月11日、想像をはるかに超えた地震と津波が日本を襲い、500kmにも及ぶ東北地方沿岸の幾つもの市町村が跡形も無く流され、2万人を超える人が死亡もしくは行方不明となった。しかし災難はそれだけでは済まなかった。福島原発事故が日本人の運命に重くのしかかり、その解決の目途さえまだついていない。津波の被災者や原発区域の避難者たちは未だに仮設住宅などでの不自由な生活を強いられている。
ある民族がいつもいつもこのような自然災害と向き合わなければならないということに一体どんな意味があるのだろうか? 放射能による世界初の被害者である日本人が何故、ちょうどその66年後にまたしても原子力の被害を受けなければならないのか? こうした災害に遭わなければ解ることのない今後への民族課題を日本国民は自ら見出すことが出来るのであろうか? 或いは、やはりここでもアントロポゾフィーが大きな助けとなり得るのでは?
ミヒャエル・デーブスの講演と、20世紀の日本音楽界を代表する武満徹の作品によるミュンヘン・アレフ・アンサンブルのオイリュトミー公演を通して、日本の運命を様々な観点から考察しつつ、日本に励ましの気持ちを送りたい。
この追悼式典の収益金はすべて日本へ寄付される。

プログラム

8:00〜 追悼式典 その1
1年前に津波が襲ったちょうどその時を追想しつつ…
テラスホール オイリュトミー、ミリアム・ヘーゲによる朗誦『礎石の言』
ミヒャエラ・グレックラーによるスピーチ

さくらの祈念植樹(第1ゲーテアヌムの火災に耐えたものの昨年枯れてしまった梨の木が植わっていた歴史的な場所にミュンヘン・アントロポゾフィー協会から寄贈される桜が植えられる予定。)

16:30 追悼式典 その2
礎石ホール ミヒャエル・デーブス講演『日本に於ける民族的運命、そして今後の課題』
ミュンヘン・アレフ ・アンサンブル公演『武満 徹(1930-1996)4つのピアノ曲』
吉田 恵美、ラインハルト・ペンツェル(オイリュトミー)、吉田 和彦(ピアノ)
武満 徹 : 閉じた眼Ⅱ(1989)
ミヒャエル・デーブス講演 その1
武満 徹 : リタニ/マイケル・ヴァイナーの追憶にⅠ(1950/1989)
ミヒャエル・デーブス講演 その2
武満 徹 : リタニ/マイケル・ヴァイナーの追憶にⅡ(1950/1989)
ミヒャエル・デーブス講演 その3
武満 徹 : 雨の樹素描Ⅱ/オリヴィエ・メシアンの追憶に(1992)


日本の為の追悼行事『大津波の後に鳩がもたらすものは?』にて武満徹(1930-1996)のピアノ曲をオイリュトミー公演に取り上げる理由

ミュンヘン・アレフ・アンサンブル

(1996年結成)の公演計画の中で武満徹の作品を取り上げたプログラムを近い将来に実現したいという意図は既に存在していました。何故ならこれまでのヨーロッパで、20世紀の日本音楽界を代表するこの作曲家の作品がオイリュトミー公演で取り上げられたことがなかったからです。
彼の音楽的世界観の中には『祈り・希望・平和』というテーマが色濃く存在しています。ですから、東日本大震災からちょうど1周年にあたる2012年3月11日にゲーテアヌムに於いて追悼行事を行う構想が生まれた時点で既に、それは武満徹の作品をオイリュトミーで公演するということと結びついていました。
その追悼行事では、ミヒャエル・デーブス氏の『日本に於ける民族的運命・そして今後の課題』と題された講演に挟み込む形で4曲のピアノ作品をオイリュトミーで表現しますが、その4曲が選ばれた理由は、それらすべてが深い『追悼』の意を込めた作品だからです。

始めの『閉じた眼Ⅱ』はピアニスト、ピーター・ゼルキンの委嘱により1989年に作曲された作品ですが、その10年前の作品『閉じた眼』は詩人・瀧口修造の死を悼んで書かれたものです。いずれにせよ、このどちらもシカゴの美術館に展示されているフランス画家オディロン・ルドンの同名のリトグラフからのインスピレーションが背景に存在し、そのルドンの作品には彼の長男の死とその3年後の次男の誕生という2つのエレメントが交錯しています。ちなみに、武満徹が晩年監修を務め、彼の死の翌年に完成した東京オペラ・シティのコンサートホールにはタケミツ・メモリアル・ホールの名が冠せられましたが、その東京オペラ・シティに於けるオープニング・コンサートの中で、作曲家兼ピアニストの高橋悠治によりこの『閉じた眼Ⅱ』が武満徹の為に演奏されました。

デーブス氏の講演に挟まれる形で演奏・オイリュトミーされる2つの『リタニ』は、武満徹の友人でありロンドン・シンフォニエッタの指揮者であったマイケル・ヴァイナーの死を悼んで1989年に作曲されその翌年の追悼演奏会でポール・クロスリーにより初演されたものです。題名リタニは英語の『連祷』という意味です。この作品はもともと1950年に『2つのレント』として作曲されましたが、その楽譜は紛失されてしまいました。それを武満が記憶を頼りに亡くなった友人の為に再作曲した作品がこの『リタニ』です。大津波で全てを流された人々にとって、それぞれの記憶は非常に尊いものとなるわけですが、そうした運命的モチーフがこの作品の作曲過程とつながります。

最後の『雨の樹素描Ⅱ』は、武満徹が影響を受けたオリヴィエ・メシアンの追悼演奏会の為に1992年に作曲され、アラン・ヌヴーによって初演されました。そこには悲しみではなく、故人が存在したことに対する喜びや感謝の気持ちに満たされた様な明るいハーモニーさえ響き渡ります。それを追悼行事の中で日本に於ける希望の光とつなげて表現出来たら…と考えました。

重たく沈痛な雰囲気の『閉じた眼』から2つの『リタニ』を通して最後の『雨の樹素描』に至るまでの音楽的な移り変わりと、デーブス氏が引き受けて下さった講演内容の流れが融合するように、この4つのピアノ作品の公演順序も考慮されました。

2011年12月3日 ミュンヘン郊外プッハイムにて
吉田和彦(アレフ・アンサンブル、ピアニスト)


※フライヤー表面のタイトル画はキリスト者共同体司祭、ノルベルト・シャーフの作品(東日本大震災の直後に吉田夫妻に寄贈)






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Rudolf Steiner 著『四季の宇宙的イマジネーション』を読む(月一回)







四季の巡り、自然界の移り変わりと祝祭との関係性を見出すのが難しいのは、感覚的な事象の背後にある「イマジネーション」という現実を把握することが難しいからだと言えます。ルドルフ・シュタイナーの講義録:『四季の宇宙的なイマジネーション』の読書会では、目に見える自然の背後にある季節の本質について考えてみたいと思います。

講師 竹下哲生
1981年香川県生まれ 2000年渡独 2002年キリスト者共同体神学校入学 2004年体調不良により学業を中断し帰国 現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加

参考図書
四季の宇宙的イマジネーション
西川隆範訳 水声社
※お持ちの方は持参下さい。

日時  2012年2月22日 13:00〜15:00
場所  土居町文化会館(ユーホール)2F 大会議室 A
    〒799-0712 愛媛県四国中央市土居町入野939
料金  2,000円
申込  obata@anthro-4.jp 080-1428-8838 小畑迄


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2012年1月19日木曜日

Rudolf Steiner 著『四季の宇宙的イマジネーション』を読む(月一回)






四季の巡り、自然界の移り変わりと祝祭との関係性を見出すのが難しいのは、感覚的な事象の背後にある「イマジネーション」という現実を把握することが難しいからだと言えます。ルドルフ・シュタイナーの講義録:『四季の宇宙的なイマジネーション』の読書会では、目に見える自然の背後にある季節の本質について考えてみたいと思います。

講師 竹下哲生
1981年香川県生まれ 2000年渡独 2002年キリスト者共同体神学校入学 2004年体調不良により学業を中断し帰国 現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加

参考図書
四季の宇宙的イマジネーション
西川隆範訳 水声社
※お持ちの方は持参下さい。

日時  2012年1月25日 13:00〜15:00
場所  土居町文化会館(ユーホール)2F 小会議室
    〒799-0712 愛媛県四国中央市土居町入野939
料金  2,000円
申込  obata@anthro-4.jp 080-1428-8838 小畑迄


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